人工知能の発達はそこまで恐ろしいものではないのかもしれない
人工知能の発達で将来の人間の職業がなくなるかもしれないというのは有名な話だと思う。
その中でも「タクシーの運転手」は、その筆頭に挙げられている。
今回お話したいのは、その全国ハイヤー・タクシー協会の会長が、タクシードライバーが「無くなるかもしれない職業」にあがっていることについてのインタビューを受けたときの話。
とても感心したので、共有できればと思う。
野村総研と、オックスフォード大学の研究で、601の職業について、人工知能への代替可能な確率を試算したという。
将来無くなる職業の筆頭にあげられたのは「タクシードライバー」
その代替可能確率は実に95%。
ほぼ無くなる職業だといえる。
だが、全国ハイヤー・タクシー協会の会長は「実は十分時間があると思っている」と語った。
どういうことかというと、いまのタクシードライバーの平均年齢は50代後半。
人工知能に仕事が奪われるときには、相当数の人間が引退する。
そのように会長は語っている。
これに対しては誰もが想像つく回答だと思う。
だからといって、人工知能が発達するまで、まったく雇わないというわけにもいかない。
そのような人工知能と台頭するであろうドライバーには、「人がいる意味のあるスキルをみにつけろ」と指導しているという。
具体的にはどのようなものかというと
「観光」「介護」「子供の送迎」どれかのスペシャリストになれということらしい。
たしかにどれも人工知能だけでは賄えない分野である。
観光には、ガイドとしてコミュニケーションが必要であろうし、介護には人間の直接的な温もりが重要となってくる。
子供の送迎もそうだ。
このように少し考え方をひねるだけで、まだまだ人工知能が人間に勝てない部分がたくさんあることがわかる。
だが、人工知能の発展は楽しみでもある。